CONCEPT

特徴1

モデル・ドリブン

データを正確に表現できるデータ構造

企業が持続的成長を遂げていくには、人・モノ・金といった経営資源の最適配分を念頭に的確な意思決定を下していかなければなりません。その実践においては、今この瞬間のビジネスの実状を把握するのみならず「近い将来にどうなっているか」も見通しておくことが必要です。

例えば、ある製品の生産を受注したなら、それに紐付く組立や検査などの作業があり、それぞれで必要となる部品や機械、人の数や所用時間を割り出せるはずです。さらには完成日や出荷日もメドが付き、顧客からいつ入金があるかも予定が立つでしょう。それぞれに付随するデータをすべからく管理すれば、現在~将来の姿を可視化できるし、リソースの奪い合いが発生しそうな局面でもうまく調整できるはずです。

そこでTEA platformではTEAというデータモデルを提案します。「TEA」とは、「Transaction(作業/取引)」「Entry(資源の変化量)」「Account(資源)」それぞれの頭文字を意味します。その三つの項目で業務の実態をとらえて意思決定や経営管理に役立てていくように設計されているのが特長です。

ヒト・モノ・カネといったリソースをうまく配分して、より多くの価値を紡ぎ出していくことが経営です。「最適」に近づけるには、リソースの使い方をつぶさに記録すると共に、PDCAサイクルを回して、反省点を次の打ち手に活かす愚直な努力が不可欠です。反省材料としては、こうやれば良いはずだというリソース配分の「予定」と、実際にやってみた時のリソース配分の「実績」との違いを見ることが大きなヒントになるはずです。──TEAの考え方の原点はここにあります。

このTEAのデータモデルをアプリケーションから自在に使えるように実装したのがTEA platformです。

特徴2

ドメイン・ドリブン

変化・変更に強い疎結合アーキテクチャ

TEA platformでは、このような一塊の業務の括り(ドメインと呼ぶ)を独立して扱えるようにし、必要に応じてドメイン同士を連携させて一連の業務を処理するアーキテクチャを採用しています。

例えば購買製造と請求支払など、ドメイン間は標準化された「作法」でやり取りするルールが定められています。「要求」「応答」のメッセージを交換して対話しながら、互いの独立性を保ってそれぞれが与えられた目的を自己完結的に全うできるようにしています。専門の役割を持つドメイン同士が、対話の連鎖によって、与えられた業務をこなしていくイメージになります。

ドメイン同士の結び付きが緩やかであることから「疎結合アーキテクチャ」とも呼ばれるこの構造は、大きく二つのメリットがあります。

まずは、システム全体を部分的に作っていきやすいことです。例えば、優先度の高いMES(製造実行システム)を先に完成させ、後から請求支払や販売管理を作って連携させるというように進められます。次に、後からの改修が楽というメリットがあります。事業を取り巻く環境変化によってシステムの改修が必要になるのはよくあること。ドメイン同士が独立しているので、他への影響などを考慮することなく、当該個所を絞り込んだ上で手当てしやすくなります。

このように疎結合なアーキテクチャを実現する仕組みがTEA platformに組み込まれています。

IMPLEMENTATION

モジュール構成

モジュール構成

TEA platformはJava言語で実装されています。TEA platformの主要なモジュールは、大まかには、TEAデータの処理を担うTEAエンジンと、それらを取り巻く管理アプリケーション(TEA admin、TEA knowledge)に大別できます。TEAエンジンは、資源の引き当てや作業計画の最終的な形としてT/E/Aそれぞれの具体的なデータへと落とし込み、「計画」と「実績」を予実の比較ができるように同じフォーマットで別々にデータベースに書き込むように実装されています。

クラウド配置例

クラウド配置例

TEA platformの設計思想そのものは実行基盤を問わないものですが、時代の趨勢から、そして、コンピューティング資源の動的変動といった機動力重視の観点から、クラウドでの利用を推奨しています。現時点での実績としては、AWS(Amazon Web Services)の環境を用いています。技術的観点からは、大まかにWebシステムの構成として一般的な構成を採用しています。

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